Blogger ブログを削除したら大変な目に遭った話

ブロガーの方ならわかっていただけるかもしれませんが、ふいに、ブログをやめたーい! と思うことはありませんか?
全然読まれない、アクセス数を意識しだしたら書きたいことが書きづらくなった、忙しくて記事を書く余裕がなくなった……などなど、様々な理由がありますよね。
私もそういった理由から、Blogger で作ったブログを削除しました。
そして、ブログを削除したことでちょっとしたトラブルに巻き込まれてしまいました。
もし、Blogger ブログを削除しようと考えている方は、この記事を読んでから削除したほうが、のちのち面倒なことにならずに済むかもしれません。
Blogger ブログを削除した
2021年10月中旬の夜、Blogger で丸1年続けていたブログを削除しました。
以前、Blogger の手違いでブログが削除されたことがありましたが(詳しくは「Blogger ブログが勝手に削除された話」を参照)、今度は正真正銘自分で消しました。
もともと趣味の話をしたくて始めたブログ。
しかし、どうせ書くなら読まれたいという邪な気持ちが働き、ある程度需要がありそうな Blogger カスタマイズの記事を書き始めました。
そのおかげか、以前よりも多くの方にブログを読んでいただけるようになりました。
しかし、調子に乗って Blogger カスタマイズの記事ばかり書いていたら、どうもそれ以外の記事が書きづらくなり……。
もともと趣味の話がしたくてブログを始めたはずなのになーと、悶々とする日々。
そしてブログをやめることを決断しました。
もったいないとは思いましたが、ブログが楽しく書けないことのほうが嫌だったのです。
完全にブログを削除して、記事のバックアップも画像も消去。
晴れやかな気持ちのまま眠りにつきました。
スパム業者にブログを乗っ取られた
ブログを削除した次の日の朝。
寝ぼけたまま枕元のスマホを掴み、無意識のうちにブラウザの履歴に残っていた自分のブログにアクセスしていました。
昨夜ブログを削除したのだから、当然「このブログは削除されました」的なメッセージが表示されるだけ。
……と、思いきや。
なんか外国語のブログに飛ばされたんですけど???
見間違いかと思いましたが、ブラウザのアドレスバーにはちゃんと自分が消したはずのブログのURLが表示されています。
知らない言語で書かれていたブログだったため、翻訳を掛けてみると、どうやらインドネシア語のよう。
はじめはひたすら混乱していましたが、よくよく昨日の自分の行動を思い返すと原因がわかりました。
ここで一度、Blogger のサブドメインの仕様について説明する必要があります。
Blogger では、ブログ削除時に使用していたサブドメインは二度と取得できません。
裏を返せば、ブログを削除する前にサブドメインを変更すれば、変更前のサブドメインを取得できます。
図で説明するとこんな感じ↓です。

この仕様を知っていた私は、いつかブログを作り直したときに同じサブドメインが使えるようにと、サブドメインをデタラメな文字列に変えてからブログを削除しました。
そして、取得可能になった以前のサブドメインを即行で奪われてしまった、というわけです。
乗っ取られたブログをパソコンで確認してみたところ、そのままスパムサイトにリダイレクトされました。
1 アカウントで 100 個までブログが作れるため、Blogger にはスパムサイトが多いと聞きますが、まさか自分がその片棒を担ぐことになるとは……。
このまま放置するわけにもいかず、Blogger にスパムブログの削除依頼を出しました。
数時間後にブログが完全に削除されたと同時に、思い出の詰まったサブドメインは二度と使用できなくなりました。合掌。
検索エンジンから記事を削除するのが大変だった
削除したブログは弱小といえども、Google や Yahoo、たまに Bing から、そこそこの検索流入がありました。
これについては Blogger に限ったことではありませんが、検索からアクセスしてきた人が削除済みのブログを見て困らないよう、一刻も早く検索結果から削除しなければなりません。
Google と Yahoo の検索結果から削除済みのサイトやブログを削除するには、こちらのツールを使用します。

- Google 検索から古くなったコンテンツを削除する - Search Console(Googleアカウント必須)
Bing の検索結果から削除済みのサイトやブログを削除するには、こちらを使用します。

- コンテンツ削除 - Bing Webmaster Tools(Microsoft アカウント必須)
どちらのツールを使う場合も、ひとつひとつ手作業で URL を登録する必要があります。
私の場合、前ブログのトップページの URL の前にsite:
を付けたものを、Google や Bing の検索窓に打ち込み、出てきた記事の URL を登録していきました。
30ほどしか記事がなかったブログでもめちゃくちゃ面倒だったので、何百記事もあるブログでこれをやろうと考えたら目眩がします。
自業自得とはいえ、こんな面倒なことになるならブログを消さなきゃよかったと、削除作業をしているときに思いました。
しかも、削除依頼を出したらそれで終わり! とはいかず、気が付くと検索結果に記事が復活していることがあります。
削除依頼 → 検索結果から削除 → 検索結果に復活……のイタチごっこ。
最初のほうはこまめに削除依頼を出していたのですが、最近は面倒になって放置しています。
それでも、ブログを削除した直後に比べると復活する頻度はだいぶ少なくなりました。
読者の方に迷惑をかけた
弱小だった削除済みのブログでも、ありがたいことに記事をリンクしてくださる方がいらっしゃいました。
しかしブログを削除したことでリンク切れになり、記事の修正などお手数をお掛けしてしまいました。
また、前ブログの読者の方に、再び Blogger から謎のポリシー違反判定を受けてブログが削除されたと勘違いさせてしまったかもしれません。
ブログを削除したこと自体はあまり後悔していないのですが、せめて削除する前に何かしらアナウンスしたほうがよかったと反省しています。
結局またブログを始めた
この記事を書いてることからもおわかりの通り、また Blogger でブログを始めました。
SNS をやっていない自分にとっては、ネット上で好き勝手文章を書けるのがブログしかなく……、やめた途端にまたストレスが溜まっていきました。
やってもやらなくてもストレスが溜まるなら、やったほうがいいかなーと思い、ブログを再開することにしました。
再開するにあたり、どうせなら Blogger 以外で書こうと、まずは昔使っていた某ブログサービスに登録してみることに。
しかし、しばらく離れていた間に仕様が大幅に変更されており、もはや浦島太郎状態。
これは一から覚えるのキツいなーと思い、結局 Blogger に戻ってきました。
Blogger を使い始めたころは、その独特な仕様に悩まされ、いら立っていたくらいなのに……。人って変わるものですね。
私にとって Blogger は、使いづらくはあるけれど、不思議と居心地は悪くない、そんな場所になっていたようです。
幸い、Wayback Machine(インターネットアーカイブ)や Google 検索結果のキャッシュにいくつか記事が残っていたので、それらの記事をこのブログに移行しました。
今度はあまり肩肘張らずに、ゆっくりのんびり自由に記事が書けたらと思っています。
とかなんとか言いつつ、またブログをやめたくなるかもしれませんが、そのときはせめて上に記したことを念頭に置いてから削除したいです。
あとがき
Blogger ブログを削除したら、いろいろと面倒なことが起きたよーという記事でした。
特に Blogger のサブドメインの取り扱いに関しては、自分のブログがスパム業者に乗っ取られるとは思ってもいなかったので驚きました。
Blogger でやってるブログをやめたいなーと思っていらっしゃるのなら、この記事が参考になれば幸いです。